フ ラ メ ン コ の こ と 。
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■フラメンコについて■

 日本ではフラメンコというと踊りばかりがクローズアップされがちですが、
本来はカンテ(歌)、トーケ(ギターの演奏)バイレ(踊り)の3つ、また
状況によっては他にも様々な要素によって構成される芸術です。カンテだけ、
トーケだけ、バイレだけでもフラメンコという芸術は成り立ちますし、そう
言った意味では演じる者観る者の表現と主観が大切な芸術であると言えるの
かもしれません。
フラメンコという名の芸術の歴史そのものは、そう長くありません。スペイン南部
アンダルシア地方で、その地域のジプシー(ロマ民族)が大体19世紀頃にその地域
古来の音楽、舞踊を彼らなりに発展させ、独特のものを作り出し、それが今日
フラメンコと呼ばれるものになったと言われています。
ジプシーというのは英語名であり、スペイン語ではヒターノ(女性形はヒターナ)
と呼ばれるロマ民族(地域によってはロマでなく、シンティと名乗る人々もいます)
は、日本でも「流浪の民」などの童謡で知られるように定住しない民族です。
古くは「小エジプト」と呼ばれる架空の地域からやってきたのではないかと
言われていましたが、現在の学説では北西インドに起源を持つ民族だと
考えられています。ヨーロッパにおいて長年差別の対象であった彼らは、
彼ら独自の習慣、言語、価値観を持ち、その人生哲学はフラメンコの中にも
取り入れられていると言われています。フラメンコ、という言葉そのものが
哲学という意味を表現しているとも言われています。


 フラメンコの踊りはかなり独特です。日本には馴染みのないリズム構成で、 
振付やテクニックよりもリズムが重要になります。3拍子系、4拍子系と
色々な分類の仕方はありますが、12拍子で数えるやり方の踊りが最も
ポピュラーなのかもしれません。どの踊りも途切れる事無く回るように
拍子が次へと続いていくように聞こえるのが特色です。踊りそのものにも
曲調等による名称の違いはありますが、名称による決まりきった定型の踊り
というものはそう多くありません。振り付けには創作の自由範囲があります。
 日本ではフラメンコというとバラをくわえている、艶かしい、などの
イメージが多いようですが、バラはともかく(普通持ちません)情熱を表す
ような独特の雰囲気を持っていることは確かです。フラメンコは生きる喜び
や悲しみ、苦しみ、つまり人生そのものを表現する芸術です。

 
■フラメンコちょっといい話■

 踊りの練習では常に背筋を伸ばす事に気を使います。これによって猫背など
の人も正しい姿勢が自然と身につきます。腕の動き(ブラソ)は二の腕のぜい肉
を落とし、足の動き(サパテアート)は足首を引き締める効果があります。
腰のひねりを多用する踊りでもあるため、腰周りが引き締まり細くなる効果も
期待できます。
 華やかな衣装やアクセサリーも女の子には魅力のひとつ。
男子には女子に囲まれて華やかな雰囲気の中で中心的に踊れるという魅力もあります。
(やはり日本では女性に比べて男性でフラメンコを踊ろうと考える人は少ないので)
それに何といっても踊る楽しさ、表現する歓びは何物にも代えがたいものだと思います。
 また、フラメンコは群舞だけでなく本来個人で踊るものですから、自分自身で踊り
たい踊りを作れるというのも魅力です。
フラメンコ以外の踊りをやってきた方でもその踊りを捨ててしまうというわけではなく、
それを取り入れた新しいフラメンコを作り出すという融合的で創造的なダンスができます。
一つの方法にこだわらずあくまで自分自身の個性を引き出していけるというのが
フラメンコの中でも大きな魅力だと思います。




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